幕が開いて、涙が零れた。滝沢歌舞伎ZERO2021

奇跡的にチケットが当たった。当落日にTwitterを見ていたらまあ予想通り全滅の文字ばかりが流れていた。そんな中、奇跡的にチケットが手に入った。

今まで一度も舞台を見たことはなく、昨年公開された映画で初めて滝沢歌舞伎に触れて、どうしようもなく好きなってしまった。ジャニオタとしてSHOCKと滝沢歌舞伎は人生で一度は見ておきたいと思っていたけれど、そこにチケ運使ったらいざ推しの現場が決まった時に当たらないかもなんてジュニア担ならではの謎の心配があって応募してこなかった。

だが今回は違う。紛れもない「いざ推しの現場」だ。当選したチケットをありがたく握りしめ、デビューしてから初めて推しを生で拝める空間へと足を運んだ。

 

いや~WITH LOVEになったら感極まって泣いちゃうかもな~なんて冗談交じりに開演までの時間を過ごしていたから、まさか、幕が開いた瞬間に涙が出るとは思わなかった。いやいやさすがに早すぎる。まだ姿が見えたばかりだ。ほぼシルエット。早い。ちょっと待ってほしい。こんなに早く視界がぼやける予定じゃなかった。

映画と同じメンバー紹介の映像が流れ、一人ずつピンスポットに照らされる。ああ、生きてる。どうしようもなく好きな人たちが生きている。最後に生で見た舞台少年たちから1年半以上、ずっと画面や紙面の中で愛してきたアイドルが今目の前で生きている。動いている。多くの人々の視線を一気に集め、キラキラと輝いている。こんな素敵な空間があるだろうか。

 

「ひらりと桜」が死ぬほど好きだ。桜色の衣装を身に纏い、大量の桜の中から登場するSnowManは美しかった。今年、強い意味を持つ青色の衣装で登場した彼らも文句なしの美しさだった。青く舞う9つの花びらが目に焼き付いて離れない。涙で滲んでいたけれど、綺麗で儚くて一生大切にしたい時間だったことは覚えている。

やっと涙も落ち着いて、ゆっくり舞台の世界に浸れると思ったのに、数十秒後にまた泣くこととなる。新曲「One Heart」。初日のレポをサラッと流し見してしまったことを後悔した。歌い出しが向井康二さんだなんて、聞いてない。しかも生歌?待ってよ心の準備ができてないよ。歌詞も相まって開演直後と比べ物にならないほど泣いてしまった。もうこれが見れただけで大満足です。ありがとうございます。ここから先は追加料金と言われても納得してお支払いできます。今後またどこかでこの曲が披露されるかもしれない、舞台が円盤化するかもしれない、音源化されCDとなって手元に届くかもしれない。どんな形で再会したとしてもきっと、このときの記憶が蘇るんだろうな。

 

 

 

 

新曲に心を持っていかれすぎて、そこからはほとんど何も覚えていないのだけれど、せっかく彼らと同じ時間を共有できたのだから、見たもの聞いたもの感じたものを残しておこうと思う。この先はもうおまけです。思い出した順に書くから、時系列はバラバラだけど許してね。

 

WITH LOVEの向井康二さん、客席見てたなあ。客席の奥の方の一点を見つめる、とかではなくて座っているお客さん一人ひとりを見ていた。多分あれはそう。1階席も2階席も上の方も、いろんなところを見ては、微笑んでいた。ように私には見えた。私たちがSnowManに会えて嬉しいように、彼らもお客さんのいる舞台に立つことを喜びに感じてくれていたら嬉しいな。

映画版鼠小僧で一番ツボだったキャラクターがダントツ新之介親分だったんだけど、今回も宮舘涼太さんにやられました。ダテタマ、一挙手一投足がオモロでできてる。席の関係上、登場シーンが見れなかったのは残念だったけど、オモロの空気は伝わってきた。横アリライブのおばちゃんコントもそうだけどさ、こういうオモロに振り切ったパフォーマンスを意外とノリノリで楽しんじゃう宮舘さん良いよね。

金さん・佐久間大介が突然「ドゥンドゥンドゥンドゥン肉まんあんまん耳があったかい〜」をやり始めたときに、元流れ星ガチオタの私が死ぬほど沸いた。沸きすぎて感動して笑えなかったのはごめん。だって数あるちゅうえいのギャグで一番好きだったから。

インパクちゃんの新曲楽しみにしていたのに、気づいたらお化粧中のふかラウロックオンして見ちゃってた。キャハキャハしながら深澤さんとお話しするラウールさん見れてほっこりしたな~。腹筋太鼓も組曲も出てなかったのはもちろん寂しかったけど、9人が決めたことなので。9人が届けると決めた形の舞台だったので。それ以上は何も思いません。インパクちゃんにいじられたいラウール可愛いねよしよし。

新曲中にノリノリで踊る深澤さん(お化粧に集中して!)最高の先輩だったし最高のいわふかじゃん、になっちゃった。お化粧終わった人から捌けていくの、なんだかすごく格好良く見えたな。自担ポジの関係で下手全然見れなかったのが反省点です。

基椿のお化粧中MC可愛かったな~!インパクちゃんの中で一番初めに気になる存在だったのが基くんでダンスがとても好きだし、椿さんは言わずもがないつも推しがお世話になっているので。私得のMC空間でしたありがとうね。大橋くんの自己紹介パロってくれたとき、あたしの中のなにわ男子担人格が大感謝したよ!

男と女の舞、生で見れたの嬉しい~~~~になっちゃった!本当に申し訳ないのですが、映画と同じく、ほぼ阿部亮平さんにロックオンでした。何を隠そうわたくし、強火女形の阿部担なので!何度も見たい美しさ。素敵。女形阿部のためなら初任給全部積んで最前待機で団扇振ります!(やめなね)

岩本照さんのキャパってエグいですよね?変面も出て五右衛門もメインでやって、その他全員のパートも出て後輩の振付もやって、きっと終演後にはダメ出しにも参加して。意味分かんね~!あたしなんてオンラインの研修ですらヒィヒィ言って終わったら即就寝の生活してるってのに。これを1日2公演やる日もあって、約3か月間続けるなんて。常人じゃ考えられない。さすがSASUKE。岩本照がいると安定感と安心感があるし舞台が引き締まる。格好良すぎ。腹筋太鼓全然ブレなくてビビった。

友達が最近目黒蓮のオタクになり始めたから、余裕あったら見よう~!と思ってたのに、帰宅したら全く記憶ない。きっと向井康二の反対側にいがちだからだと思うけどどうです?もう立ち位置すら覚えてないけれど。半兵衛のめめちゃんは注視したらメロってしまうなと思ったので故意に見ないようにしていました!(言い訳)変面の目黒さんの佇まい好きです。

九剣士の最後阿部ちゃんが残るの映画と一緒でドキドキした~!生で舌打ち聞けた!ご利益ありそう!将来、REAL FACEに並ぶ伝説の舌打ちになってほしい。(伝説の舌打ち?)

お丸さんは今回も可愛かった。ダメだ。もうお丸さんが可愛くしか見れない。大詰めでどんどん場転したり装置が回ったりするの、舞台ならではの感じがして心がホクホクした。実は元演劇部で舞台育ち(舞台育ち?)なので、大掛かりな装置とか演出とか見るとテンション上がりますね。

BlackGoldとか花鳥風月とか死ぬほど好きなのに何も覚えていない!死刑!双眼鏡で推しをロックオンしてる間に舞台転換してたり人が捌けてたりするの本当イリュージョン。一番時空の歪みを感じたのは、メカ太鼓が開いていく様子をロックオンで見ていたら平場の太鼓勢が円形に並び替わっていたことです。

向井康二のこともっと書くつもりだったんだけど、そりゃあロックオンしてたくらいだから公演中の自担はほぼ見てるはずなんだけど、まあびっくりするほど具体的な記憶が残っていません。生きてるなあ、幸せだなあ、笑ってるなあ、真剣だなあ、素敵だなあ、踊ってるなあ、格好良いなあ、あっ今の動き好き、可愛いなあ、輝いてるなあ、美しいなあ、なんて思ってたら終わってた。まあそんなもん。1年半以上見てなかったとはいえ、自担に会ったらオタクなんてそんなもんよ。

 

 

ああもう時間が経ちすぎて何も覚えてないや。苦しい。切ない。あんなに感動の舞台を見たのに、残っているのはほんの少しの記憶と多幸感だけ。だから早く書きなって言ったのにね。(誰?)でも大好きなSnowManが存在してるって確認できて良かったな~~~!新社会人大変だけど、今後半年は生きていける気がします。推しは生きる力になる!今のご時世で難しいけれど、やっぱり生で見るに越したことはないな。また会いに行くね。

 

6月27日の御園座千穐楽まで、9人全員が、舞台関係者全員が、健やかに幸せに過ごしてくれることを願っています。素敵な時間をありがとうございました。